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「不徳の致すところ」っておかしくない?
2017/10/23
事前予想を上回る自民党の大勝で終わった選挙ですが、選挙終了後に必ず出てくるのが勝者の弁と敗者の弁。
勝者の弁はいいとして敗者の弁でいつも気にかかるのが、インタビュアーに「敗因は何ですか?」に対するその答えです。
「すべては私の不徳の致すところ」
これって単なる説明放棄と敗因分析能力の欠如を公言しているにすぎないと皆さんは思いませんか?
小選挙区、比例区両方で落選した希望の党の若狭さんがいますね。私は個人的に全く支持できないので「頼むから落選してくれ!」と心の中で願っていました。
希望通りの結果なったのですが、その落選原因として「立憲民主党の風と野党の分裂」と彼は明言。
しかし、おそらく新聞は「恨み節」「言い訳」「未練がましく」「自業自得といった書き方をするのでしょう。ただ「すべては私の不徳の致すところ」というよりは100倍ましです。もちろん自業自得や口は禍の元という理由もあるでしょうが・・・
いずれにしても、こんなところにひん曲がった武士道の文化が脈々と息づいているのでしょう。この方が潔いとなるわけです。
選挙のたびに腹が立ってしょうがないのですが、こういう意味不明な文化は早急につぶすべきでしょうね。
住宅営業も同じです。営業の世界ですから【結果がすべてだ!】の理屈はわかります。ただ、話にならない負け方と僅差まで追い詰めた負けとでは、まったく中身が異なるのです。負けた場合、勝った場合それぞれにおいて、その過程を分析したうえで勝者の弁、敗者の弁を述べる癖をつけるべきです。
「つべこべ言い訳を言うな!」と言いたくなる社長の気持ちは理解できますが、負け分析をしっかりするからこそ、次の商談をものにできるのです。