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見て覚えろの矛盾

2016/02/07

 ホリエモンが「寿司職人が技術を習得するのに何十年もかけるのはアホ」といいましたね。この問題は住宅営業にも当てはまります。

 私は積水ハウス出身ですが、基本的には何も教えてくれませんでした。お客さんにとって重要な資金計画も「わからなかったら聞け」というスタイル。

 しかしどうでしょうか。この考え方は完全に間違っていますね。まずは効率が悪い。営利追及団体ならば、新しい社員にはしっかりとした教育システムを作り教育するのが当たり前の話です。一定のカリキュラムを組んで教育し、あとはOJTなりで補うのが筋でしょう。

 その後は本人の責任だと思いますが、「営業なんてものは先輩から盗むものだ」という理論が大手企業でもまかり通っている現状には唖然とします。

 私は資金計画ですら教えてもらえませんでしたが、お客さんの立場からしたらいい加減極まりない事態でしょう。

 担当としてつく営業マンによって資金計画の知識がバラバラであることは、そのまま損得に直結するからです。金融知識に詳しいA君は有利な金利を提供する銀行を知っているのに、知識の乏しいB君についたらひどいことに・・・

 「われわれはお客様のために行動します」という類の社訓を掲げる住宅会社も多いですが、その一方で営業マンをろくに教育せずに「技術は盗め! 覚えないお前が悪い!」などとやって迷惑をこうむるのはお客さんです。

 社訓とのかい離がはなはだしく言っていることは矛盾していると思いませんか? 営業という分野が教えにくい分野であることはわかりますが、それも無責任極まりない経営陣のいいわけです。

 3か月で寿司職人を養成する学校が人気だそうです。さすがに3か月で体に覚え込ませるには厳しいと感じますが、この学校で知識を徹底的に覚え込んでから現場に立った方が一人前になるスピードは圧倒的に速くなるでしょう。

 【技術は盗め】【一人前になるには長い年月が必要】に対して疑問を感じる人がもっといてもいいと思います。

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